2006年度研究集会は以下の概要で開催されます。多くの方の参加を期待します。
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2006年度第1回の研究例会を、下記のように開催します。是非ともご参加ください。 ○ 日 時 7月1日(土) 14時〜16時 ○ 場 所 明治大学 アカデミーコモン8階 司書・司書教諭課程室 ○ 参 加 費 無料 ○ 申込方法 参加ご希望の方は、本研究会事務局まで、電子メールでお申込ください。 ○ 申込締切 6月25日(必着)でお願いします。 ○ 発 表 【発表1】 発表者 鈴木 宏宗(国立国会図書館) 発表題名 帝国図書館長松本喜一について 【発表2】 発表者 坂内 夏子(早稲田大学) 発表題目 近代日本社会教育における図書館の位置づけ―乗杉嘉壽と川本宇之介に注目して― ○ 要 旨 【発表1】 松本喜一は第二代帝国図書館長である。彼は大正12年から昭和20年までその職にあったものの、図書館史ではその活動については否定的にふれられていることはあるがほとんど描かれていない。本発表では、不充分ではあるが、図書館界における松本喜一の軌跡を辿ってみたい。具体的には、大正10年の松本の図書館界への登場以降の活動について、帝国図書館長への就任問題、帝国図書館長としての活動、図書館界における活動をスケッチする予定である。 なお、『図書館人物伝(仮称)』の中間報告である。 【発表2】 これまでの社会教育史研究において、図書館を思想善導の機関と捉える一方で、自発的な人間を形成する機関という見方が示されてきた。この二つの相反する図書館像をいかに結び合わせ得るかについて考察することが本発表の目的である。 図書館は当然社会状況から自由ではなく、文部省をはじめとする行政組織の意向のもとに思想善導、検閲、選書などを行ったのであるが、その過程において社会教育論の積極的な理論化が進んだ。それと連動しながら乗杉は文部省に図書館員養成所を設立し、川本もそれに参画して講師をつとめた。川本の東京市教育課に勤務した経験、また東京市政調査会からの依頼により「都市教育の研究」を発行した点から見て、彼らの図書館構想は東京市の図書館事業にも影響をおよぼしたのではないか。東京市図書館事業に関する先行研究も鑑みながら、検討する。 |
2006年度第2回研究例会を、豊橋市中央図書館のご協力をいただいて、下記のように実施することになりました。また例会終了後には、交流会を開催予定です。多くの方の参加を期待します。 ○ 日 時: 2006年12月2日(土) 14時〜16時15分 ○ 会 場: 豊橋市中央図書館 3階 第2・第3会議室 〒441-8025 豊橋市羽根井町48番地 ○ 交 通: 豊鉄バス 西駅前より 牟呂線往完町まわり(81系統)/神野ふ頭線(82系統) 中央図書館前下車 豊鉄バス 豊橋駅前より 小浜大崎線(11・12系統) 汐田橋下車 豊橋駅西口より徒歩20分 ◎ 新幹線とバスのダイヤ 新幹線(下り)
○ 参加費: 500円 懇親会参加費 5,000円 ○ 申込方法: 事前申込制とします。当日参加はご遠慮ください。 次の事項を明記して、下記まで、はがき、ファックス、または電子メールでお申込ください。
○ 申込先: 〒321-3295 宇都宮市竹下町908 作新学院大学 司書・司書教諭課程 小黒 浩司 電子メール:oguro@sakushin-u.ac.jp ファックス:028-670-3671 ○ 申込締切: 11月5日(日)(必着)でお願いします。 ○ プログラム 14:00- 中央図書館 3F第2・第3会議室集合 14:10-14:15 館長挨拶 14:15-15:00 講演会「羽田八幡宮文庫について」 田ア哲郎氏(愛知大学名誉教授)、または鈴木光保氏(羽田野敬雄研究会代表) 15:15-15:30 和装本ボランティア及び旧蔵書見学 15:30-16:15 羽田八幡宮へ移動、文庫址見学 17:00-19:00 懇親会(参加費5,000円) ※ 会場: ウェステージ豊橋内是々庵 豊橋市白河町50 п@0532-34-0505 豊橋駅西口より徒歩3分 中央図書館→羽田八幡宮→ウェステージ豊橋の移動は、バスでおこないます。 ○宿泊の斡旋について 今回の例会については、宿泊の斡旋を行ないます。なお、懇親会会場からホテルまでの移動は、送迎バスがあります。 ○ 斡旋宿泊先 ジェントリーホテル豊橋 豊橋市札木町66の1 п@0532-53-8811(代) FAX 0532-53-8810 ○ 宿泊料金 5,670円(朝食は別途630円) 宿泊の斡旋を希望される方は、例会の申込とあわせて、事務局までお申し出ください。直接ホテルに宿泊の予約をされた場合、上記の特別価格は適用されませんので、ご注意ください。 ○オプショナルツアーのご案内 上記第2回研究例会の翌日に、田原市図書館の見学会を実施します。あわせてのご参加を期待します。 1. 日 時: 12月3日(日)午前10時〜12時 2. 場 所: 田原市図書館 3. 内 容: 田原市図書館見学 4. ご案内: 森下芳則館長 5. 集合時間: 午前9時 6. 集合場所: 豊橋鉄道渥美線・新豊橋駅改札前 |
2006年度第3回の研究例会を、下記のように開催します。是非ともご参加ください。 なお、研究例会・運営委員会終了後、会場近辺で懇親会の開催を予定しています。あわせてのご参加を期待します。 案内ダウンロード版(PDF形式134KB) ○ 日 時 3月17日(土) 14時〜16時 ○ 場 所 明治大学 アカデミーコモン8階 司書・司書教諭課程室 ○ 参 加 費 無料 ○ 申込方法 参加ご希望の方は、本研究会事務局まで、電子メールでお申込ください。 ○ 申込締切 3月11日(必着)でお願いします。 ○ 発 表 【発表1】 発表者 今井 福司(東京大学大学院教育学研究科 図書館情報学研究室) 発表題名 カリキュラム運動に見られる戦後初期の学校図書館 【発表2】 発表者 中西 裕(昭和女子大学短期大学部) 発表題目 早稲田大学図書館員毛利宮彦の経歴と業績をめぐって ○ 要 旨 【発表1】 日本の戦後新教育で学校図書館が必要とされたという指摘は多くされているが、実際に学校教育の中でどう位置づけられていたかについては、論じられたものはそれほど多くはない。先日、戦後初期に行われた教育運動であるコア・カリキュラム運動から、兵庫師範女子部附属小学校、東京港区桜田小学校の指導案を検討し、コア・カリキュラム運動という教育運動と、教材センターとしての学校図書館がどんなつながりを持っていたのかについて発表を行った。今回の例会においては、千葉県館山市立北条小学校の事例といった他の事例を加えて検討した上で、戦後初期の学校教育が学校図書館にどうつながろうとしていたかについて、さらに考察を加えたいと考えている。 【発表2】 毛利宮彦(1887-1867)は大正初めから戦後にかけて図書館界および図書館学の世界で活躍した先駆者であるが、経歴にはよくわからないところがあり、今日では名前も忘れられかけている。アメリカ留学して帰国したあとすぐに勤務先の早稲田大学図書館を辞任し、留学の成果も継承されることがほとんどなかった。その後短い大阪毎日新聞社での勤務実績があるが、独力で図書館学を研究し続けた人物であるといえよう。今回は、残された断片的な資料からその経歴をできる限り復元し、彼の業績とそれがいかに受け継がれているかについても若干の検証してみることにしたい。 |