2018 年度研究集会

★2018年度研究集会・会員総会は2018年9月15日(土)・16日(日)に龍谷大学の
大阪梅田キャンパスにて開催予定です。

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2018年度第1回研究例会

  (後援:明治大学図書館情報学研究会)


○ 日  時  2018年6月30日(土) 15時〜17時
○ 場  所  明治大学駿河台キャンパス リバティタワー19階 模擬授業室
○ 参 加 費  会員500円,非会員1,000円
○ 申込方法  参加ご希望の方は、次の事項を明記して電子メールでお申込ください。
          ◆ 氏名(ふりがな),所属,懇親会参加希望の有無
          ◆ 申し込み先:office@jalih.jp (日本図書館文化史研究会事務局)

○ 申込締切  2018年6月25日(月)(必着)でお願いします。

○ プログラム
 14:45-14:55 受 付 
 14:55-15:00 あいさつ 
 15:00-16:00 発表1 聖徳太子の書斎:私的図書館と図書寮について、補足:「司書」の初見
            小川徹(本研究会名誉会員)
 16:00-17:00 発表2 「文庫史観」からの脱却:小川報告のコメント
           新藤透(東北福祉大学)
 17:30-    懇親会


発表1 要旨(小川徹)
1.聖徳太子:著作者として最初の人物:その書斎は最初の図書館
 592年推古天皇が即位,聖徳太子が蘇我馬子と政権を支える。600年隋に使者を出すが,使者が,倭国では日の出る前神の声を聞き,日が出るとそれに基づいて政を知ると答えたことをきいて,そんなことは止めてしまえと皇帝に言われて,ショックを受けて改革に取り組む。それが一段落すると,太子は斑鳩宮に移り,朝廷に出なかった。隋の皇帝に止めてしまえといわれたことは,推古天皇と聖徳太子の関係。それを止めるためだ。斑鳩宮の書斎で仏教の研究,歴史書の編纂に力を注ぐが,その半ばに力尽きた(622年)。
2.図書寮について
 奈良時代の中央官庁に中務省。そこに図書寮があり,経籍,図書,仏事などを掌った。その「図書」とは?平安時代の律令の「令」の注釈本『令集解』によると,図書寮 頭一人掌経籍図書[謂,五経六籍河図洛書之類,其諸史百家亦兼掌](以下,釈云...と法律家の解釈があり,最後に)「古記云,謂経五経也,籍六籍也,図書在図之書皆是也」とみえる。「古記」は奈良時代の法律家の解釈本。これによれば「図書」とは「在図之書」のことと。では「図」とは?「河図洛書」。易,占の書。
3.補
「司書」の初見?「司書工上楯」と(『大日本古文書十四』天平宝字二年の文書)


発表2 要旨(新藤透)
 日本図書館史研究を振り返ると,戦前の和田万吉,小野則秋,竹林熊彦などの研究,戦後は石井敦,永末十四雄などの研究が代表的である。戦前は特に「文庫」を中心にした研究であり,文庫の誕生,建築,蔵書などについて史料を提示して解明したものが多い。特に小野則秋が著した『日本文庫史研究』上下巻が代表的である。
 戦後に活躍した石井敦は「官」ではなく,市民の視点に立っての図書館史研究を確立した。市民運動や利用者の視点に立っての研究で,多くの成果を挙げてきた。
 しかし従来の図書館史研究は,どうしても「文庫」や「図書館」といった組織や建築物に依拠しがちであり,そういった「形」をもたないモノの存在は忘却されてきた。また,図書館史は図書館情報学の一領域ではあるが,歴史学の手法を用いて研究しなければならない。残念ながら,?近代以降の歴史重視,古代〜近世の研究の蓄積の少なさ,A史料読解の甘さ,といった点があったことは否めない。
 本日の報告者である小川徹氏は,日本における図書館誕生の時期を扱う最も重要な時期ではあるが,少量の史料しかないことで研究が立ち遅れていた古代史の分野において,可能な限り実証的に研究を進めてきた。史料をななめ読みすることなく,周辺の事項まで調べて対象物を深く掘り下げて研究を進めていることなどが特徴的である。本日の報告,聖徳太子の事蹟・「図書」の意味・「正倉院文書」中の「司書」という単語についてなど,いかんなく発揮されている。


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2018年度第2回研究例会

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2018年度第3回研究例会




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過去に行われた研究集会・研究例会の記録

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(工事中)
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