2022 年度研究集会・会員総会終了しました

研究集会プログラムの詳細は
こちらをご覧ください。

 本年度は四国大学で研究集会・会員総会を開きます(共催:四国大学)。3年ぶりの実地開催となるほか,オンライン配信を併用します。特別講演1件,個人発表4件,会員総会を予定しています。徳島大学附属図書館の佐々木奈三江氏のご協力により,初日午前中に同館の見学が可能です。研究活動の制約を受ける状況が続きますが,ぜひ,多くの会員の皆さまにご参加いただき,活発な議論を期待したいと思います(なお,コロナ禍の状況によって,開催方式が変更となる場合があります)。

○日  程: 2022年9月17日(土),18(日)
○場  所:  四国大学交流プラザ 第2セミナー室
   〒770-0831 徳島市寺島本町西 2 丁目 35-8
   ※オンライン配信(Zoom)を併用予定。

○参 加 費: 会員:無料  非会員:2,000円
   ※非会員の参加費は会場で申し受けます。
     非会員でオンライン参加希望者には予稿集発送時に振込票を同封いたします。
   ※共催先の関係者および徳島県在住の方には,初日の特別講演を無料公開します
      (2日目も参加希望の場合は,申込時に事務局までお問い合わせください)。

○申込方法: 次の1から4の事項を明記のうえ,事務局まで電子メールでお申し込みください。
○申 込 先 : 電子メール:office「アットマーク」jalih.jp
*上記,「アットマーク」は@に変更してください。送信件名に「研究集会参加」とお書き願います。

○申込締切 : 9月8日(木)(必着)

・オンライン参加者には,開催前日までに,申込時のメールアドレス宛にZoomアクセス先「ミーティングID」をお送りします。

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2022年度第1回研究例会(三康図書館見学会)終了しました

 新型コロナウイルス感染症の拡大のため,2020年3月開催予定の2019年度第3回研究例会を中止して以来,研究集会・研究例会のオンライン開催が続いていましたが,このたび三康図書館のご理解・ご協力により,久々に研究例会(三康図書館見学会)をリアル開催することになりました。皆さまのご参加をお待ちしております。
 三康図書館は旧大橋図書館の蔵書を引継ぎ1964年に発足しました。2022年は旧大橋図書館開館120年の節目の年となります。このたびの例会では,同館書庫内をご案内いただき,旧大橋図書館蔵書中の貴重図書や旧大橋図書館の用品などを見学する予定です。
 今回の例会は,新型コロナウイルス感染拡大防止のため安全を考慮して定員20名(先着申込順)となります。ご了承の上,お早めにお申し込みください。
 なお,今後の感染状況などにより,延期あるいは中止などの措置を講じる可能性があります。やむを得ず延期・中止する場合は,研究会のウェブサイトに掲載するとともに,事前申し込みいただいた方にはメールアドレスにご連絡いたします。

○日  時: 2022年6月25日(土)10:00-12:00
○場  所: 公益財団法人三康文化研究所附属三康図書館
 〒105-0011 港区芝公園4-7-4 明照会館1階
*[ アクセス詳細]
○参 加 費: 100円(三康図書館入館料)
○申込方法: 次の事項を明記のうえ,電子メールにてお送りください。
  • 氏名(フリガナ)
  • 所属
  • 会員,非会員の区分
○申 込 先 : 日本図書館文化史研究会事務局(office「アットマーク」jalih.jp)
*上記「アットマーク」は@に変更してください。送信件名に「例会参加」とお書き願います。

○申込締切 : 6月17日(金)

○ プログラム
 9:45-10:00 受付(図書館ロビー) 
 10:00-10:10 三康図書館に関するレクチャー
 10:10-12:00 図書館書庫内見学 (解説付,見学者多数の場合2班編成)

○ 例会参加にあたってのお願い
 新型コロナウイルス感染拡大防止のため,例会参加にあたっては,以下の注意事項をご確認いただき,感染拡大防止に向けた対策にご協力くださるようお願いいたします。
 ・発熱などの体調不良が見られる方はご参加をご遠慮ください。
 ・図書館入館時に手指消毒及びマスクの着用をお願いします。
 ・館内では,最小限の会話,相互の間隔の確保にご協力ください。

○ 奥泉和久氏講演会について
 例会開催日の午後2時より,三康図書館にて奥泉和久氏の講演会が実施されます。オンライン配信も予定されていますが,図書館にて聴講ご希望の方は,別途同館ウェブサイト(
詳細はこちら)からお申し込みください。なお,館内聴講者は10名限定です。(会場参加およびZoom視聴は定員に達しましたが申込者はYouTubeライブにて参加できます。また、申込者にはアーカイブ動画の案内もあります。:6/1)


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2022年度第2回研究例会終了しました

 今年は「ランガナタン没後50年」にあたります。昨年度より運営委員会では,会員の吉植庄栄氏(盛岡大学)とともにこのテーマを温めておりましたが,本年度第2回研究例会として,ランガナタンの図書館史上の足跡や「五法則」の今日的意義などについて検討することとなりました。「インドの図書館運動史:二人の父 サヤジラオ3世とS.R.ランガナタン」『図書館文化史研究』31号(2014)などの論考を発表されている吉植氏のほか,昨年,「ランガナタンの図書館学の思想に対するマヌの影響についての概観」『現代の図書館』59巻3号(2021)を翻訳紹介された高橋隆一郎氏(東京学芸大学附属図書館)にも登壇いただきます。
 冬場を迎え,コロナ禍の広がりが心配されるところですが,会場実施をメインとし,オンライン配信を併用予定です。皆さま,どうぞご参加ください。


○日  時: 2022年12月3日(土)13:10-15:50
○場  所: 日本図書館協会 会館 2階研修室
 〒104-0033 東京都中央区新川1-11-14
*[ アクセス詳細]
*オンライン配信(Zoom)を併用予定。
○後  援: 日本図書館協会,日本図書館情報学会,情報メディア学会
○参 加 費: 会員:1,000円,非会員2,000円
*参加費は会場で申し受けます。後援団体の所属の方には,会員料金で参加いただけます。
*オンライン参加希望者へはZoomアクセス先をお知らせする際に振込先をお知らせします。
○記載事項 : 次の1から3の事項を明記のうえ,電子メールにてお送りください。
    1.氏名(フリガナ),所属
    2.a)会員,b)後援団体所属者(いずれの後援団体かを明記),c)非会員 の別
    3.a)会場参加,b)オンライン参加 のいずれか
○申 込 先 : 日本図書館文化史研究会事務局(office「アットマーク」jalih.jp)
*上記「アットマーク」は@に変更してください。送信件名に「研究例会参加」とお書き願います。
★オンライン参加者には,開催前日までに,申込時のメールアドレス宛にZoomアクセス先「ミーティングID」をお送りします。

○申込締切 : 11月25日(金)

○ プログラム
 13:00-   受付開始
 13:10-13:15 開会あいさつ 小黒浩司(本研究会代表)
 13:15-14:15 個人発表1 吉植庄栄(盛岡大学)
              「S.R.ランガナタン:人と生涯」
 14:15-14:20 換気・休憩
 14:20-15:20 個人発表2 高橋隆一郎(東京学芸大学附属図書館)
              「コロナ禍で『図書館学の五法則』を読み直すということ」
 15:20-15:25 換気・休憩
 15:25-15:50 質疑応答 司会:松崎博子(就実大学)
 15:50    閉会

発表要旨(個人発表1:吉植庄栄「S.R.ランガナタン:人と生涯」)
  今年2022年は,世界的に著名なインドの図書館学者・実務家・運動家であるS.R.ランガナタン(Shiyali Ramamrita Ranganathan, 1892-1972)の生誕130周年,没後50年の節目の年である。ランガナタンは図書館情報学の分野では世界的に著名な人物で,現在の図書館司書採用試験にもしばしば出題されるように日本での知名度も高い。特に1931年刊行の『図書館学の五法則(The five laws of library science)』は非常に有名であり,とりわけ第五法則「図書館は成長する有機体である。(A library is a growing organism.)」は図書館情報学分野での発表や論文,業務報告といった様々なもので引用を目にする。
 しかし,人口に膾炙するランガナタンも『五法則』以外についてはあまり知られていない。この問題意識から10数年研究を進めてきたが昨年,拙稿「教師としてのS.R.ランガナタン:ライブラリアンに転じるまで」(『教育思想』No.48,2021,pp.57-81)にて生誕からマドラス大学のライブラリアンに転職するまでの半生をまとめてみた。主にご子息作の伝記であるRanganathan Yogeshwar. S.R. Ranganathan, Pragmatic Philosopher of Information Science: A Personal Biography. Bhavan,2001,402p.や自伝である,S.R. Ranganathan. A Librarian Looks Back: an autobiography of Dr. S.R. Ranganathan, appended with an evaluation of his life and work by P.N. Kaula. ABC Publishing House, 1992, 485p.での記述をもとに,ランガナタンの他の著作での本人の回想を入れて補足を行った。
 その上で数学教師からの転職についての見解を加えたほか,当時の英領インド帝国の教育体制や図書館の状況,そして植民地運営のため養成されたいわば現地採用人材としての彼の側面についての私見を述べた。
 本発表は以上の半生の概観に加えて図書館員に転じたその後の半生について,引き続き伝記や著作の回想を更に加えて紹介するものとしたい。我が国では,ランガナタン[著];竹内セ解説『図書館の歩む道:ランガナタン博士の五法則に学ぶ』日本図書館協会,2010,295p.の業績があり,発表者も当作品に多くを学んだが,当著作で触れられていない事実を紹介することで,昨年10月にご逝去された著者へのオマージュとできれば幸いである。

発表要旨(個人発表2:高橋隆一郎「コロナ禍で『図書館学の五法則』を読み直すということ」)
 今年2022年はS.R.ランガナタンの生誕130年であり,また没後50年である。一方でコロナ禍は2022年が終盤となった今もまだ収束のめどが立たない。本発表を通じて,このような状況の中で『図書館学の五法則』を読み直す意義を再確認していく。
 まずは『図書館学の五法則』(以下『五法則』)そのものについて確認する。次に『五法則』の五条の文言の前段に付されている,「知識を無学な人びとの戸口まで運び,権利を理解するようにすべての人びとを教育すること」を重要視するマヌの言葉をきっかけにして出会ったP.P.レイ博士の論文(拙訳「ランガナタンの図書館学の思想に対するマヌの影響についての概観」『現代の図書館』59巻3号掲載)に触れる。レイ論文の中にあった「書物を読んで記憶に留め,理解して知識とし,それに基づいて行動すること」を重要視するマヌのメッセージにも触れながら,ランガナタンが大切にしていたであろう,人生における知識の重要性をおさえる。竹内セ,R.タゴールらが残した研究などによって明らかになったインドの人々の思想・時間観・死生観をも垣間見ながら,実践哲学者としてのランガナタンの姿の一端を捉える。インド思想だけではなく,西洋や日本の思想についても省察する。
 最後に2022年の日本に戻って「コロナ禍で『五法則』を読み直す」ことの意義を再確認する。資料・情報へのアクセス,本(情報)の使い方を教える,「利用者の時間を節約」するための日々の判断,心理学の重要性,図書館に携わる者の待遇,これらは既に『五法則』に記されていることであるが,形が変わったとはいえ2020年代の私たちにとっても重要な要素である。必要な資料に出会えるか否かで人生が変わることがありうることを踏まえ,「SDGs」や「エンパワーメント」や「人権」の視点からも,図書館が利用者の必要な資料を届けることの重要性を強調し,『五法則』の意義がこれからますます重要になることを再確認する。

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2022年度第3回研究例会終了しました

 2022年12月,会員の雪嶋宏一氏が『書誌学の誕生:コンラート・ゲスナー『万有書誌』の研究』(日外アソシエーツ)[
詳細],[チラシ]を上梓されました。雪嶋氏はこれまで,「コンラート・ゲスナーと16世紀のヨーロッパの図書館」『図書館文化史研究』(34),2017.を発表されるなど,書誌学研究を進めてこられました。本年度第3回研究例会として,雪嶋氏に登壇いただき,今回のご著書の執筆に関わるお話を伺う予定です。
 年が明けてからもコロナ禍の広がりが心配されるところですが,会場実施をメインとし,オンライン配信の併用を予定します。皆さま,どうぞご参加ください。


○日  時: 2023年3月11日(土)10:30-12:00
○場  所: 明治大学駿河台キャンパス研究棟
 〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1
*[アクセス詳細]
実施される会場(会議室)は,申し込みいただいた方に折り返しご連絡します。
○参 加 費 : 会員:1,000円,非会員2,000円
*参加費は会場で申し受けます。
*オンライン参加希望者へZoomアクセス先をお知らせする際に振込先もお知らせします。
○記載事項 : 次の1から3の事項を明記のうえ,電子メールにてお送りください。
    1.氏名(フリガナ),所属
    2.a)会員,b)非会員 の別
    3.a)会場参加,b)オンライン参加 のいずれか
○申 込 先 : 日本図書館文化史研究会事務局(office「アットマーク」jalih.jp)
*上記「アットマーク」は@に変更してください。送信件名に「研究例会参加」とお書き願います。
★オンライン参加者には,開催前日までに,申込時のメールアドレス宛にZoomアクセス先「ミーティングID」をお送りします。

○申込締切 : 3月6日(月)

○ プログラム
 10:15-   受付開始
 10:30-10:35 開会あいさつ 小黒浩司(本研究会代表)
 10:35-11:35 個人発表 雪嶋宏一(早稲田大学)
             「コンラート・ゲスナーの遺産:自著『書誌学の誕生』によせて」
 11:35-11:55 質疑応答
 12:10-13:00 運営委員会

発表要旨
 16世紀スイスの博物学者コンラート・ゲスナーの若き日の主著『万有書誌』に関する研究を『書誌学の誕生』としてまとめて,2022年12月に上梓した。本発表ではゲスナーの編纂方法,収録した著者の数,印刷本の収録範囲と書誌記述方法,分類法,執筆の動機などについて述べてみたい。最初にゲスナーの生涯を略述して,『万有書誌』執筆に至る経緯をたどり,ゲスナーが利用した実際の書物を閲覧して,彼の様々な情報源を明らかにする。彼はトリテミウスの書誌を基本にしながらも,著者の略伝主体の構成を換骨奪胎して書物を中心にした記述に変えていた。そして,彼が採録した印刷本のすべてをチェックして,それが実際にどの版に当たるのか同定して,それらの印刷年代,印刷地の地理的範囲,書誌記述の方法を明らかにする。ゲスナーの書誌記述は,著者,書名,印刷地,印刷者,印刷年,判型,シート数,序文の引用や内容細目,索引にまで及び,現代の書誌記述要素の原型であった。また,ゲスナーは書誌の副出,分出を独自に行っていた。ゲスナーは1469年から1545年の間に,バーゼル,ヴェネツィア,パリ,リヨン,ストラスブール,ケルンを中心にして,イスタンブルからポルトガル,ヴィリニスからナポリに至る範囲で刊行された書物を収録していた。そのうち版を同定することができたものがのべ3,304(重複を除くと2,734)版であった。最も記述が多かったのはヴェネツィアのアルド版であり,のべ201版,副出,分出を除くと112版であった。『万有書誌』の2−3巻は21分類の分類目録であるが,その分類方法と特徴を明らかにする。そして,ゲスナーが『万有書誌』を執筆した理由は彼のプロテスタンティズムである。最後に,彼が定立した書誌記述要素はそれ自体が印刷本の分析方法を示すものであり,ここに印刷本に関する学問である「書誌学」が誕生したことを明らかにする。



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