2025終了しました 年度研究集会・会員総会

研究集会プログラムの詳細は
こちらをご覧ください。

 本年度は,山口県立山口図書館および山口県立大学(山口県山口市)で研究集会・会員総会を実施します(後援:西日本図書館学会)。山口県立山口図書館での開催は,2007年度第3回研究例会以来となります。現地開催に加え,オンライン配信の併用を予定しています。特別講演1件,個人発表5件,会員総会のほか,見学会を企画しています。ぜひ,多くの会員の皆さまにご参加いただき,活発な議論を期待したいと思います。

○日  程: 2025年9月5日(金)〜7日(日)
○場  所: 山口県立山口図書館:山口県山口市後河原150-1 [アクセス]
       山口県立大学北キャンパス:山口県山口市桜畠6丁目2-1 [アクセス]
        ※オンライン配信(Zoom)を併用します。

○参 加 費: 会員・後援団体会員:2,000円  非会員:3,000円
   ※会場参加の方は会場で申し受けます。
     オンラインで参加希望の方には,予稿集発送時に振込票を同封いたします。
○申込方法: 次の1から4の事項を明記のうえ,事務局まで電子メールでお申し込みください。
○申 込 先 : 電子メール:office「アットマーク」jalih.jp
*上記,「アットマーク」は@に変更してください。送信件名に「研究集会参加」とお書き願います。

○申込締切 : 8月28日(木)(必着)

・オンライン参加者には,開催前日までに,申込時のメールアドレス宛にZoomアクセス先「ミーティングID」をお送りします。また,予稿集1部と振込票を事前郵送します。


トップページに戻る


2025年度第1回研究例会終了しました

 

 今回の例会では,
黄檗山宝蔵院を見学します。昨年度の研究集会において会員の梅澤幸平氏から見学先の候補としてお示しいただき,このたびの見学会の実現につながりました。当日は,江戸時代に宝蔵院を建立した鉄眼禅師や,現在,国の重要文化財となっている鉄眼版一切経版木についてのお話を伺った上で,収蔵庫を見学させていただきます。
 なお,見学の都合上,定員25名(先着申込順)を設定します。お早めのお申し込みをお待ちしております


○日  時: 2025年6月21日(土)14:00-16:50
○場  所: 黄檗山宝蔵院(京都府宇治市五ケ庄三番割34-4)
*[アクセス詳細]
○参 加 費: 会員3,000円,非会員4,000円 ※参加費は会場で申し受けます。
○申込方法: 電子メールにて次の事項を事務局までお知らせください。
  • 氏名(フリガナ)
  • 所属
  • 会員,非会員の別
○申 込 先 : 日本図書館文化史研究会事務局(office「アットマーク」jalih.jp)
*上記「アットマーク」は@に変更してください。送信件名に「例会参加」とお書き願います。
○申込締切 : 6月11日(水)

○ プログラム
・『鉄眼プロジェクト』貸切開催
・鉄眼忌,鉄眼禅師や版木のミニ講座,収蔵庫見学(案内付き),煎茶道瑞芽庵流様によるお茶席おもてなし

国指定重要文化財『鉄眼版一切経版木収蔵庫』のご案内
 江戸時代初期,日本では大量印刷技術が確立されておらず,稀少な貸本を筆写する手段が主流であり,仏教界においても経典や経本の入手がままならず,学習困難な環境でした。
 1669年,鉄眼禅師は日本初となる木版印刷を確立すべく宝蔵院を創建,仏教の百科事典と称される『大蔵経(一切経)』全6,956巻すべての木版開刻を目指し『一切経版木開刻事業』を発願されました。
艱難辛苦の末,『一切経開版事業』を結願。それを以って我が国に明朝体文字や原稿用紙の原形が定着,印刷文化を一気に振興させ,識字能力向上や仏教界発展に寄与しました。
 鉄眼版一切経版木収蔵庫には,現在も約6万枚の一切経版木が収蔵されており,その内48,275枚が日本国の重要文化財に指定されています。
また,鉄眼禅師は『一切経開版事業』遂行中,『難民救済事業』を二度も手掛けられており,こうした偉業は,国定教科書に掲載されていました。
(宝蔵院)


トップページに戻る



2025年度第2回研究例会

 本年度第2回研究例会を,以下の通り,明治大学駿河台キャンパスのグローバルフロントにて実施します。研究発表2件となります。長野裕子氏(NPO向日庵/滋賀県立図書館)からは,ご研究テーマである寿岳文章についてご発表いただきます。また,佐藤裕亮氏(大正大学非常勤講師)と村岸純氏(八洲学園大学)からは,研究フィールドである長野県安曇野市の調査結果をご報告いただきます。皆さまのご参加をお待ちしています。なお,オンライン配信を併用予定です。オンライン参加ご希望の方は,申込時にお知らせください。


○日  時: 2025年11月16日(日)10:15-12:20
○場  所: 明治大学駿河台キャンパス グローバルフロント 403N教室 *[アクセス詳細]
 ★会場は「グローバルフロント」です。アクセス詳細よりご確認ください。
○参 加 費: 会員1,000円
○申込方法: 電子メールにて次の事項を事務局までお知らせください。
  • 氏名(フリガナ)
  • 所属
  • 住所(オンライン参加ご希望の方のみ。後日,振込票をお送りします。)
○申 込 先 : 日本図書館文化史研究会事務局(office「アットマーク」jalih.jp)
*上記「アットマーク」は@に変更してください。送信件名に「研究例会参加」とお書き願います。
○申込締切 : 11月11日(火)

○ プログラム
 10:00-    受付
 10:15-11:15 発表 長野 裕子(NPO向日庵/滋賀県立図書館)
          「寿岳文章の書物論」
 11:15-11:20 小休憩
 11:20-12:20 発表 佐藤 裕亮(大正大学非常勤講師),村岸 純(八洲学園大学)
          「地域資料としての学校資料の可能性」


発表 要旨 長野裕子(NPO向日庵/滋賀県立図書館)「寿岳文章の書物論」
 京都府向日市に現存する,寿岳文章(1900-1992)の旧宅「向日庵(こうじつあん)」が2025年3月,国の「登録有形文化財(建造物)」に指定された。これに先だって地元では,英文学者,書誌学者,和紙研究者である寿岳文章の回顧展を開催し(「寿岳文章 人と仕事展」於:向日市文化資料館,2021),寿岳による私家版「向日庵本」,全国紙漉調査において収集した和紙と記録,日記,書簡など,旧宅「向日庵」にのこる資料を展示公開する初の試みとなった。寿岳が編集した,柳宗悦の装幀意匠による『ヰルヤム・ブレイク書誌』(ぐろりあ そさえて,1929)に象徴されるように,寿岳の学問の国際性と,書物愛を架橋とした人的交流が,本展により浮き彫りになった。現在,寿岳文章の業績は,分野をこえた多角的な視点から研究がすすめられている。
 「日本図書館文化史」における寿岳文章の存在を考えるにあたり,まず,書誌学者としての寿岳の業績をふりかえりたい。本発表では「寿岳文章の書物論」として,T. 装幀論,U. 読書論,V. 出版学と図書館 の3つの観点から,寿岳による向日庵私版,読書日記『獺祭記』,『書物の世界』(1949)を主軸に,同時代の書物をめぐる動向とあわせて繙く。書物史を「人間の歴史」という巨視的な史観でとらえる寿岳の書物論とはどのようなものか。また,大学図書館長をつとめた寿岳による論文「大学図書館の近代化」(1966)にも触れておきたい。時代がすすむなかで具体的に描かれてきた理想の図書館像がある。一方で,守りたい図書館のありかたにはどのような普遍性があるのか。
 いま図書館文化を担うわたしたちは,それぞれの領域において,「図書館とはなにか」という再定義の必要性や,「人」の力をどう生かすかといった根本的な課題を抱えてはいないだろうか。本発表がその問いを共有する場となればうれしい。

バーチャル展覧会「寿岳文章 人と仕事 ―向日庵と和紙の旅―」(15分) 向日市文化資料館で開催された特別展「寿岳文章 人と仕事 ―向日庵と和紙の旅―」(2021年9月18日〜10月24日)の展示内容を紹介し,寿岳文章の生涯をたどる映像番組です。(向日市文化資料館ホームページに公開)
https://jmapps.ne.jp/muko/det.html?data_id=2977

発表2 要旨 佐藤裕亮(大正大学非常勤講師),村岸純(八洲学園大学)
       「地域資料としての学校資料の可能性」
 近年,その学校の歴史や教育に関わる資料,学校で作成・収受された文書(学校日誌や行政文書等),その他さまざまな資料を中心とした「学校資料」と呼ばれる資料群が注目されている。神奈川地域資料保全ネットワーク編『地域と人びとをささえる資料―古文書からプランクトンまで―』(勉誠出版,2016) に掲載された多和田真理子氏の報告や,地方史研究協議会編『学校資料の未来―地域資料としての保存と活用―』(岩田書院,2019)などにより注目を集め,以来,教育学やアーカイブズ学,歴史学の研究者,博物館や文書館,学校関係者による調査・研究の成果や活用事例などが相次いで報告されてきた。
 筆者らは2023年以降,長野県安曇野市とその隣接市町に所蔵されている学校資料の調査を継続的に実施している。本報告では調査の成果に基づいて「学校要覧」「災害」「陸地測量部」「岩石園」などいくつかのトピックを取り上げ,その記述を紹介し,地域資料としての学校資料の可能性について探っていきたい。


トップページに戻る



2025年度第3回研究例会




トップページに戻る



過去に行われた研究集会・研究例会の記録

・2005年度に行われた研究集会・研究例会
・2006年度に行われた研究集会・研究例会
・2007年度に行われた研究集会・研究例会
・2008年度に行われた研究集会・研究例会
・2009年度に行われた研究集会・研究例会
・2010年度に行われた研究集会・研究例会
・2011年度に行われた研究集会・研究例会
・2012年度に行われた研究集会・研究例会
・2013年度に行われた研究集会・研究例会
・2014年度に行われた研究集会・研究例会
・2015年度に行われた研究集会・研究例会
・2016年度に行われた研究集会・研究例会
・2017年度に行われた研究集会・研究例会
・2018年度に行われた研究集会・研究例会
・2019年度に行われた研究集会・研究例会
・2020年度に行われた研究集会・研究例会
・2021年度に行われた研究集会・研究例会
・2022年度に行われた研究集会・研究例会
・2023年度に行われた研究集会・研究例会
・2024年度に行われた研究集会・研究例会

トップページに戻る